東洋医学の世界では、人間を一本の木にたとえて考えることがあります。
渾渾とした泉湧く、腎。
肥沃な大地である脾。
この脾腎の大地に根ざし
天空に向かって暢びやかに手を広げている様が
健康な人間のイメージです。
妊娠にはこのしっかりとした大地がとても大事です。
そしてまた、その大地に根ざし、天空に暢びやかに手を広げた
枝葉に風がそよび、光りが降り注ぎスムーズに循環することも
とても大切です。
鍼灸治療を受けることで、血行、血の巡りがよくなった
という感想は、この大地をしっかりすることと、暢びやかな枝葉をもった
木であることを応援していったということだと思います。
また、精神的なストレスは、全体の循環に悪影響を及ぼします。
精神的なサポートを加えることが、この一本の木をより充実させ
不妊状態の解消に役立ち、妊娠の継続に役だったと思われます。
16名の長い不妊治療歴をもち、年齢が高く、体外受精なども何度も行うという
妊娠になかなかたどり着けなかった方々に対し、妊娠し出産に致るサポートとなったの
は
このように、肉体的、精神的両面である心身一如のサポートが出来たからでるのではな
いかと考えました。