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驚癇 てんかん、くつち



大人は、癲といい、小児は癇といいます。

その証は、目が眩き、びくつき、涎沫を吐き、急に地面に倒れて、意識 がなくなります。

風癇は手足を投げ、口が歪みます。

驚癇は頭目に障害をおこし、口目を吊るし、あるものは 昏睡し、またあるものは邪視します。

食癇は脚がびくびくして、角弓反張、大声を出し、食べたものを吐きます。

飲癇は、手足がびくつき、満腹感がなく食べつづけたり、数日食べなかったりしま す。寝ている最中に発作がおきたり、満腹の時にもおこります。

痰癇は、狂ったようで、耳が聞こえず、目が見えず、夢をみているようで、酔っぱ らったようです。

犬癇は反折、上鼡【訳注:鼠の目のように黒目が上にいっ てしまったもの】、犬のように啼くものは、肝です。

牛癇は目が直視となり、腹満します。牛のように叫ぶのは、脾です。

鶏癇は驚跳反切、手縱となります。鶏のように叫ぶのは、肺です。

猪癇は、尸のようで、沫を吐きます。猪のように叫ぶのは、腎です。

羊癇は、目をしっかり見開いて睨み、舌を癇します。羊のように叫ぶのは、心で す。







驚癇は、頂上、つむじの中に三壮、耳の後ろの青絡に三壮。

風癇は百会、崑崙、絲竹空。

癲癇となって吐き、驚、目まい、角弓反張に神庭七壮。

驚癇で、始めに驚き恐れ泣き叫んで発症するものには、後頂、百会に三壮、耳の後 ろの青筋の脉を取りなさい。

同じく、舌を出し、涎を出すものには少衝に三壮。

風癇、中風、角弓反張は、多くが啼きわめき言葉を選びません。いつでも発症し、 盛んなときは涎や泡を吐くものには、百会に七壮。

同じく、指を屈めものを数えるようになるものには、鼻の上髪際に三壮。







驚癇は、頂上旋毛の中に三壮、耳の後ろの青い絡に三壮。

風癇は、百会、崑崙、絲竹空。

癲吐、驚、目眩い、角弓反張には神庭に七壮。

驚癇で、まず初めに驚き、怖れ、泣き叫んでおこるものは、後頂、百会に三壮、耳 の後ろの青筋の脉。

驚癇で舌をだらっと吐き出し、沫を出すものには、少衝を三壮。

風癇、中風、角弓反張、言語不明瞭に泣き喚くもの、発作に時節のないもの、盛ん であるときに涎沫を吐くものには、百会に七壮。同じくものを数えるように指を屈 するものには、鼻上髪際に三壮。







五癇には水溝、神門、金門、崑崙。

猪癇、羊癇は、巨闕に三壮灸すると非常に効果があります。

羊癇には、九椎の下節の間に三壮、またの法には大椎の上に三壮。

馬癇には僕参に三壮、風府、臍中にそれぞれ三壮。

犬癇には、両手の中心、足の太陽の助戸にそれぞれ一壮。

鶏癇には、足の諸陽経の穴、三臨。

食癇には、鳩尾の上五分に灸を三壮します。

猪癇は、尸厥のような状態です。沫を吐くものには巨闕に二壮。

牛癇には、鳩尾に三壮、大椎に三壮。

中悪、狐魅(きつねつき)、てんかん、驚風には、鬼哭に灸します。







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