３０代後半～４０代の方の不妊治療について

年齢的に、４０前後の方の不妊治療というのは、色々考えなくてはいけない要素があります。迷っている時間はない！けれども、あせって答えはからまわり<+_+;>ということも多いと思いました。

この年代の方へ、私が日ごろ、治療室で、不妊治療のお手伝いをしながら考えていることをまとめてみました。

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３０代後半から４０代いうのは、赤ちゃんが欲しい！という方のラストチャンスといったところでしょうか。

ご本人のあせる気持ち、不安な気持ち、よくわかります。無理なのじゃないかという気持ち、沸いてきますよね。

考え込んでも、状態はかわりません。

あせって、時間を無駄にしないよう、身体にかえって不利益にならないよう、私が、いままでお手伝いをさせていただいて感じることをまとめてみました。

とくに、この年代の方で、いままでに、まったく妊娠経験がなく、結婚年数がそれなりにあり、タイミングなどもあわせたこともあり、フーナーテストが良好な方で、とりたてて原因は見つからないというケースを想定して書いてみますね。

解決の中心は高度生殖医療

４０前後でまったく妊娠経験がない場合、ここから自然妊娠を期待しての治療というのは、かなり無理があるように私は思います。

私の治療室では、３０代前半までは、鍼灸治療による自然妊娠を積極的に狙っていきます。効果がでるケースも多いです。しかしながら、４０前後で妊娠経験のない方の場合、通常でも自然妊娠はしにくい時期ですので、自然妊娠を狙っての治療に中心をおき、時間を無駄にしてしまうのは、非常に危険なことだと私は思います。解決の中心は、高度生殖医療になる可能性が、非常に高い年代だということはしっかりと意識しておいたほうがいいと思います。

無駄なことはしない

妊娠については、人それぞれ思うことがあると思います。できるだけ自然な形でと思うのは、誰しも同じです。

体外受精よりも、人工授精や排卵誘発剤による治療による妊娠を望むのも自然のことでしょう。

しかしながら、この年代の方の場合、そういった治療は、無駄になるケースが残念ながら多々あります。

そして、その後、体外受精などが視野にはいるのですが、薬のかけすぎの弊害や、時間を無駄にしてしまったことによる卵子の老化はどうしようもありません。

この年代の方の場合は、そのあたりの兼ね合いをしっかりと冷静に考え、無駄なことはしない勇気をもつことも大事でしょう。

体外までは決心がつかないけど、何もしないのは不安ということで、薬を沢山使って排卵の誘発などを積極的に行っている方を拝見します。しかしながら、答えの出ないことをくり返すこと、そして薬などを使いすぎることが多いようです。それは結果としてデメリットしか生みません。何もしない勇気をもつ必要もあります。

私がおすすめするのは

私が、おすすめするのは、高度生殖医療をしっかりと視野に入れ、あいだに無駄なことはせず、身体作り（鍼灸治療はここで非常に力を発揮します(^^)）をおこない、よい状態で高度生殖医療を受けることです。

体外受精などは、１回だけで成功することは少なく、３回ぐらいをワンクールと思っていただいて挑戦するのがベストかと思います。よい状態で、よい挑戦ができるよう、お手伝いさせていただきたいなといつも思っています（●＾o＾●）

妊娠は、これをすればＯＫということはありません。

なかなかご希望どうりならないこと、そして結果としてあきらめなければならない場合も当然あります。

ベストをつくして、あとは、コウノトリの神様にお願いしましょう。

よいご縁がありますように、お祈りしています。