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二人目不妊という不思議な不妊



妊娠に致るシステムの不調



一人目の赤ちゃんは、自然にやってきたのに、二人目がなかなか授からない。そんな状況を、「二人目不妊」といいます。

不妊の原因は一般的に、器質的な問題、排卵の問題、精子の問題、キャッチアップ障害、受精障害、着床障害などいろいろな問題が考えられます。しかしながら、二人目不妊の場合は、妊娠にかかわる基本的な問題はクリアされ、出産経験があるかたの、不妊です。ひとりめは、スムーズに授かり出産にいたったのに、どうして?と。また、上の子供との年の差を気にされて、よりあせる気持ちが出ててしまいますね。




二人目不妊で病院にいくと、ドクターも、一度妊娠出産の経験があるのだからと、割合のんびり構え、タイミングや排卵誘発などの、過排卵をおこさせる薬物での治療が延々と続いてしまうケースがみられます。

確かに、一度妊娠し出産しているということは、受精障害、着床障害などの個々の問題は考えなくてもいいということですから、排卵してタイミングがあえばなんとかなるだろう、という発想でいくのは理解できます。しかしながら、それだけでは妊娠にいたらないのが二人目不妊。

私が妊娠したいという方を拝見していて、一番強く思うのは、妊娠というのは、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが一番大切ということです。

セックス、排卵、キャッチアップ、受精、着床などひとつひとつのステップが、スムーズにおこることが大事なのです。排卵をしている、受精できる、着床も問題ないはずなのに、上手く行かないのは、全体のシステムがちぐはぐだからです。




システムがちぐはぐだと、妊娠という結果につながりません。

また、物理的に一番影響を受けるのは、精子と卵子の出会いなのでしょう。受精卵さえ出来てしまえば、あとは物理的な影響というよりもそのときの卵の状態、母体の状態などです。一人目が授かった方が悩むほどの不妊になるとは思えません。受精卵が出来ていない、つまり精子と卵子が出会えていないという状態が「二人目不妊」と呼ばれるほどの不妊状態を招いているのではないかと思われます。

この精子と卵子が出会えていない状態は、卵管采が排卵した卵を捕まえ精子と出会わせるということが出来ていないキャッチアップ(ピックアップ)障害が強く疑われます。キャッチアップ障害では、精子と卵子が出会えていない状態なのですから、いくら排卵を促す治療をしても、受精卵ができず、妊娠にいたることができません。

一度妊娠経験のある方でも、体外受精を考えなければならない状態になってしまうということです。




二人目不妊の方は、『一度妊娠しているのに、体外まで・・・』という抵抗感が強いでしょうし、『ひとりめはスムーズに妊娠できたのになぜ?』と悩んでしまいますね。

妊娠は、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが大切、まさにこのシステムが動かない端的な状態が二人目不妊なのです。




東洋医学で考える二人目不妊



妊娠には、腎気という生命力の土台がとても大切です。腎気が女性の生殖機能を主導していきますし、生命力そのものをささえます。

出産というのは、この腎気を非常に落とすものです。お母さんの生命力を、臍下丹田である下腹を中心に大きく奪うのです。普通であれば出産は生理的なものでもありますから、急激に腎気を落としても母乳をあげたりする日々の生活のなかで、自然と回復し、出産前の状態に戻れるものなのです。この出産後の腎気の回復がスムーズにいかないと、妊娠に致るシステム全体がスムーズに動くことが出来ず、二人目不妊に陥ってしまいます。

二人目不妊の方の下腹に手を当てると、明らかに、『抜け』た感じがするケースが多くあります。つまり、下腹に生命力の充実がなく臍下丹田の力が足りない状態なのです。

下腹に充実した生命力がありませんから、卵管采の動きが悪く精子と卵子が出会えていなかったり、精子と卵子が出会えていても受精し着床する力が不足したりするのです。

臍下丹田の力の不足すなわち、生命力の土台である腎気の不足が、二人目不妊を招いている原因です。

もともと、妊娠に致るシステム個々には不妊に致る決定的な問題はなく、ただ、全体のパワー不足でシステム全体がスムーズに動かなくなってしまっているといっていい二人目不妊の状態。出産で脱けてしまっている下腹の腎気を中心に生命力を補うことで、妊娠へのシステムが順調に動けるようになります。

ここが二人目不妊と、一人目不妊の大きな違いです。




実際に、二人目不妊の場合は、下腹に力が出るような治療をおこなうと、他の不妊の御相談に比べ、格段に早く、妊娠へと結びつくことが多いのです。

つまり、不妊へとつながる大きな障害はないので、妊娠に致るシステムに力が戻りさえすれば、精子と卵子がちゃんと出会うことができ、受精、妊娠、着床とスムーズに運ぶのが二人目不妊の特徴であろうと私は思います。

二人目不妊は、ひとりめの出産という腎気の虚損が大きく後を引いた不妊であるということができます。この腎気という生命力を回復しさえすれば、あとはご自身の力で充分妊娠に致ることが可能だということです。

二人目不妊は、タイミングや人工授精などの治療が長く続きホルモン剤などの薬剤の長期にわたって受けることがあります。この投薬でもまた腎気をいためます。悪循環にはまってしまいますので、注意が必要だと思います。排卵がきちんとあることが確認されている二人目不妊に必要なのは、刺激による過排卵ではなく臍下丹田の力、生命を迎える子宮の生命力なのです。

ただし、二人目不妊でも、なんらかの原因で腹腔内の癒着が強くなっているケースもあります。この場合は、東洋医学的な範疇で考えるのではなく、ある程度の期間(半年程度を目安にします)を経たら、腹腔鏡による治療や、体外受精などの治療を考慮に入れる必要があるのではないかとも思います。




二人目不妊、鍼灸治療のススメ



二人目不妊の特徴は、身体の土台の力が養われ、全身のストレス状態が緩和され、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ようになると、あれよあれよと言う間に妊娠に致ることがよくあるということです。

下腹に力が出て、卵子と精子が上手に出会え、ふんわりと着床してくれるような身体作りを目指すこと、これは一人目不妊でも、二人目不妊でもとても大切なことです。二人目不妊の場合は、受精障害、着床障害など、大きな不妊に致る問題はないので、システムさえスムーズに動くように、精子と卵子が上手に出会えるようにしさえすれば、スムーズに妊娠に繋がるケースが多いのです。

このシステムをスムーズに動かす応援に鍼灸治療はとても効果的です。 二人目不妊、もしお悩みでしたらファーストチョイスは鍼灸をどうぞ。




二人目不妊【症例2】








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