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ストレス、緊張状態からの脱却



ストレスが不妊によくないというのは、ご存知の方も多いと思います。

子供が出来ないこと自体がストレスなので、ストレスがよくないといわれても 困りますという方もいらっしゃいます。もっともですねえ。

よく、『あきらめた途端に妊娠した』というケースがあります。初めにご紹介した35歳でドクターから不妊治療終了宣言後に泣き晴らし妊娠したケースも、それまでの身体のストレス状態が、泣き晴らすことで解消されたということなんだと思います。

ただ、こんなことを聞かされても、『子供が欲しい』と今思っていらっしゃる方には、 実際に利用できる方法ではありませんね。

気持ちのありようを言われてしまうと、どうしたらいいのかわからないというところが 正直なところだと思います。

私はよく『一度この病院にと決めたり、この治療法でいくのだと決めたら、あまり細かいことには拘わらず、相手に任せきることも大事ですよ』とお話させていただくことがあります。自分でどうにもならないことを、繰り返し考え続けることは身体の力の消耗になりますし、ストレスもたまります。自分自身で考え続け執着するよりも、いったん手放して大きな流れに任せてしまうことで、不必要なストレス状態を招かないようにするということです。こんなコツもあるように思います。




発散(カラオケ、スポーツ、温泉旅行などなど)で
ストレス解消するには身体の土台の力が必要。



娯楽でストレス解消とはよく聞く話です。

でもちょっと注意が必要です。

ストレス状態というのは、東洋医学的にいうと、身体における気の欝滞、難しい言葉でいうと、肝気鬱結状態といいます。

肝気というのは、生きる意思、その方の気持ちのありようです。ですので、肝気は、暢びやかであることを毎としています。押さえられると、欝結し身体が窮屈で辛くなります。
身体の気血のめぐりが悪くなりますし、気分もよくないものです。

ストレス解消したいということは、この抑えられた肝気を暢びやかにさせるために発散させたいということなので、楽しい娯楽で発散するというのは、理にはかなっています。




ただし、注意していただきたいのは、ストレス解消、発散、そして肝気を暢びやかにするには、土台の力(脾腎の力)が必要なのだということです。

しっかりした土台の力(脾腎の力)を踏み台にして、肝気がのびのびとし、溜まった欝滞を払い発散することができるのです。

身体の土台の力のある人であれば、娯楽などを楽しむことで、身体は肝気の欝結を発散し暢びやかな心身を得ることができます。これは、サウナで汗をかいたり、カラオケで思いっきり歌うことも、お酒を楽しむことでも同じです。ストレス解消の娯楽で、すっきりしたという状態です。

しかしながら、身体の土台の力のない人の場合は、食事の場合と同じく、またここでも悪循環がおきてしまいます。



『ストレス解消したい』という欲に引きずられないで

身体の土台の力のあるひとであれば、『発散させる』ことは、レジャーでも汗をかくサウナでも、カラオケでも、簡単にできます。

しかしながら、身体の土台の力がない方の場合は、レジャーでストレス解消の目的である『発散』ができず、ただ疲労をますだけなのです。

『楽しい娯楽をしたい』『ストレス解消したい』という気持ちは強いかもしれません。
でも、ついていくからだの力がなければ、ストレス解消どころか、より疲労をまし、土台の力を害なう悪循環です。

ストレス解消とは、しっかりした土台の力(脾腎の力)を踏み台にして、肝気がのびのびとし、溜まった欝滞を払い発散することができるのです。しっかりとした土台のない人が、 無理やりに発散させると、身体は土台の力を無理に使って発散の手助けをしようとします。
ストレス解消したはずなのに、とっても疲れたというのは、こういうことです。




もし土台の力が非常に小さく虚損している方が、『レジャーをしたい』『娯楽を楽しみたい』という感覚を持ち続け、発散するような行動をし続けたらどうなるのでしょうか?。

どんどん悪循環をおこしていきます。

土台の力が小さいから発散が上手に出来ず肝気が欝滞しやすい。
  ↓
肝気が欝滞するから、ストレスの解消がしたくなる。
  ↓
小さな土台だからストレスの解消が上手に出来ず、無理やり発散させる。
  ↓
無理やり発散させるから、より土台が小さくなる。

身体の土台の力がなくなるというのは、生命力が小さくなることであり、赤ちゃんが欲しいと望む方にとっては大きな障害です。

こういう方の場合は、ストレス解消をするのではなく、地道に『身体の土台作り』中心にするべきです。

ストレス解消したいというのは、娯楽をしたい、レジャーをしたいという欲ともからみます。ご自身の欲に引きずられ、ご自身の身体の力以上のイベントをしてしまっては本末転倒です。

ぜひ、ストレス解消をしたいと思ったら、自分の土台の力の大きさを振り返ってみてください。そして本当に、発散していいのか考えてください。

土台の力を養うべきときに、自分の『欲』に引きずられてはいけません。


気持ちのすこやかさ、肝気のありよう

【欝滞させず、使いすぎず、しっかりとした土台に暢びやかなる生きる意志である肝気を】

ストレス状態というところから、肝気という人間の生きる意志の話をしました。

人が生きていくときに、この肝気、つまり『生きる意志、やる気の支え』はとても大切なものです。

肝気というのは、押さえつけられれば、欝滞し、心身ともに不調をもたらしますので、解消したり、発散することが大事です。

生命力の土台である腎気、脾気を踏み台として、暢びやかにあるのが、肝気です。

肝気というのは、生きる意志であり、心のあり方です。拘わりなく、暢びやかでリラックスした心の状態は、身体の緊張感も取り去ります。

しっかりとした身体の土台に肝気が暢びやかに手を広げ、全身に気血が欝滞なく循り余裕あるリラックスした状態。こんな状態が理想です。

貴方の好きなことを、頑張りすぎずに、楽しめる範囲でやってみるのも、いいかもしれません。

自分の’欲’を整理することも、過度な気の張りをなくすことにつながります。
欲は、自分の器にあった量しかこなせません。
無理をしつづけるような気持ちのあり方、生活のあり方は、見直してみましょう。


『頑張りすぎ』の涯てに。「やる気」がどうしてもでないときには

『頑張る』という肝気が支える生きる意思の力は、前に人生を動かす大きな原動力にもなります。よくお年寄りなどが『気が抜けたらがたっときた』などということがありますが、このときに、張っていたのが肝気です。肝気がぬけたら、支えられていたその人本来の姿があらわれてしまったのです。




社会生活を送っていると、どうしても『頑張らなくてはいけない時』があります。

このとき人間は、肝気をぐっと張って生きる意志の力でやり遂げます。火事場の馬鹿力ですね。

小さな土台であっても、緊急避難的に、ぐっと意識を強く持つことで、やる気を奮い立たせ、予想以上に大きく頑張れたりします。

でも、緊急避難的な行動は、あくまでもそういう特別なときに使うものです。現代人は、自分の器、土台の力を無視して、肝気を奮い立たせ頑張り続けている場合があります。毎日、毎日火事場の馬鹿力状態なのです。自分の器以上のものを出し続けているわけです。いっけん、『元気そうで頑張れている』わけですが、その力は、自分の土台の力そのものを犯でいます。幸福の王子さまのように、自分自身の身体を刮りながら、火事場の馬鹿力をを出し続けているのです。

火事場の馬鹿力を続けることで、土台が小さくなる。
土台が小さくなるから、そのうえにたつ、『やるき、生きる意思』はより 立ち上がりにくく、ひょろひょろとしてきます。
危険サインは、立ち上がりにくい肝気が必死に立ち上がろうとしている姿。
揺れて、イライラ、不安感、やる気のなさなどがサインです。

でも、『やらなくっちゃ』という真面目な方は、そのサインさえも無視し続けて、頑張り続けます。そしてあるときに、どうしても肝気が立ち上がる土台の大きさが足りなくなってしまうことになります。




このときが、やる気が消失しどうしてもなにも出来ないという状態であり、これがいわゆる『うつ』のような状態です。

『うつ』の人によく「頑張れといってはいけない」といいますが、東洋医学的には、 頑張る土台が消失してしまった状態なのですから、頑張れる(肝気が張れる)わけがないのです。まず「頑張る」という肝気を脹る状態を作るのではなく、頑張るための『土台』である脾腎の力をつけることが必要なのです。(これは身体の土台を作るの項をご参照ください)

生きる意志の力で、自分の土台の力を無視し続けて頑張り続けた結果、自分の意志の力が立ち上がる土台スペースさえもなくなってしまったのです。

ご自身は、『がんばらなくちゃ』『やらなくっちゃ』と思い込まれていますので、どうにも立ち行かなくなるまで気がつきませんが、自分の土台の力の大きさと、自分が要求している行動は一致しているのかどうか、振り返ってみませんか。






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