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『貴方の人生を応援する身体作り』を



「赤ちゃんが欲しい」と思っていらっしゃる方は、東洋医学の世界をみても、「不妊」という言葉から考え始めてしまいますね。

東洋医学の本をぱらぱらめくってみても、不妊に効くツボとか、不妊によい食べ物などといった特集をよくみかけます。

では、不妊に効くといわれるツボにお灸をしたり鍼をしたりすれば、東洋医学で貴方の不妊に対応していることになるのでしょうか?

答えは「NO」です。

東洋医学の手法を使うときには、東洋医学的な考え方で貴方の身体の診たてる ことがまず一番必要なのです。

とくに、「赤ちゃんが欲しい」と考えていらっしゃる方のお体をみたてるときには、目先の症状に振り回されない、大きな流れを掴んだ、「貴方の人生を応援する身体作り」をするための治療方針が必要です。

少し、東洋医学的な手法でアプローチするときの考え方を説明していきましょう。


「目先の症状に振り回されない」ということ

鍼灸で治療をというと、一番に思い浮かぶのは「肩こり」でしょうか。

肩こりという症状を取り去るには、凝っている肩に鍼してほぐしてあげると肩こりの問題は解決するのでしょうか。

「いま、その場で症状を楽にする」ということだけを考えれば、凝った肩に直接的に鍼をして、ゆるめてあげるという考え方で充分なときもあります。

ただ、この「肩こり」はどうしておこるのでしょうか?

どうすれば、「肩こり」のおこらない身体になれるのでしょうか?




「肩こり」という症状をお持ちの方を東洋医学的に分析し、考えてみると、胃腸の虚弱があり、全身の生命力不足(気虚)を起こしていることが一番の問題であるケースが多くあります(そうでないケースも当然あります)

この場合は、症状としては、「肩こり」なのですが、この方の根本的な問題は、「胃腸の虚弱」からおこる全身の生命力不足なのです。

こういった時に、ご本人の希望にそって、肩だけに注目し、とりあえず症状を取る治療ばかりしていると、症状の根本的な改善にならないばかりか、もともとの原因に対する対応がよりおくれ、どんどん全身の生命力不足がすすみ、症状としての「肩こり」も、問題の程度が深くなり、対応しがたい症状となる場合があります。

遠回りだとしても、胃腸の虚弱に対してアプローチして、全身の生命力をあげることをめざし、「肩のこらないからだ」作りをしていく必要があるのです。

「肩のこらない身体作り」は、単に肩がこらないだけではありません。その人の一番のウイークポイントをフォローし全身の生命力をあげていくことになるのですから、その方が日々生きてく『人生を応援する』治療となっていくのです。




ご自身のウイークポイントである、胃腸の虚弱からの気虚(全身のパワー不足)を自覚せずに、食の不摂生を続けていけば、大きなダメージになります。その人の生命力をアップさせるには、間食や普段の食生活までアドバイスをする必要があるのです。また、「気虚」であるのに、普段の労働や娯楽が過度であれば、生活全般も見直す必要があります。場合によっては、ご自身でできるお灸などもありますから、少しづつでも養生的な手段を生活に取り入れていくことも、その方の『人生を応援する』身体作りになっていくのです。

症状に注目して症状だけをみていくことをしていると、全体がみえなくなります。全体が見えないと、せっかくの「症状」としてあらわれている身体からの警告も聞く耳がもてなくなります。

症状である「肩こり」に対して、全身の観点からみた治療方針がたっていれば、オーダーメイドの考え方で対応できるわけです。




その場限りの症状を改善させるための手法は、現代ではあれこれ用意されています。
町をちょっとあるけば、クイックマッサージや、癒しスポットがめにつきます。
コンビニでのドリンク剤も目がいきますね。

でも、その前に、まず貴方の身体には「何が必要か?」ということを見極める事がとても大切なのです。

よく
「何を食べればいいですか?」
「何をすればいいですか?」
「どこにお灸をすればいいですか?」

といったご質問をいただきます。

これらのご質問に、断片的に「ざくろは女性にいい」「お灸は身体をあたためる」と答えることは、はずれてはいないでしょうけど、「貴方に必要かどうか」という答えにはなっていません。

これら質問にお答えするには、貴方の身体全体の生命力を診立てである「東洋医学的な診立て」が必要なのです。東洋医学的な診立ては、全身の生命力をまるごと一つのものとして考えていく診立てなのです。


東洋医学的診立てに必要プロセス

東洋医学的な診立てには、

1、望聞問切の四診を用いた東洋医学的情報集め

をおこないます。そしてこれら情報を

2、五臓に弁別し、臓腑経絡個々の問題を明確にするという情報の分析

が必要であり、

3、分析された情報をもとに、東洋医学的な考え方の病因病理により、その方の身体の東洋医学的な診立て

を考え

4、東洋医学的な診立てに基づき、治療方針や、生活指導などを決定。

5、鍼灸治療、漢方治療、養生、運動など幅広く実践していく

1-3のプロセスをふまえ、4の東洋医学的なしっかりとした診立てができていると、一般論的に不妊によいとされるもののうち、貴方にとっては何が「一番必要」なのかも明確になってきます。


妊娠に必要な東洋医学的な診立て

妊娠は、

器質的な側面と、

排卵、受精、着床などがスムーズにおこり妊娠に致るという機能的な側面

があります。器質的な側面は、a.の西洋医学的な検査などで明確になる部分が多く存ります。

排卵がしっかりあるのか、内膜の厚さが充分か、精子の運動率、数は充分なのか。筋腫やポリープなどがないかなどの情報です。

これら、点として存在する器質的な側面を、スムーズな身体全体の動きとしていくのが 身体の生命力です。この生命力の全体の動きをみるのに、東洋医学的な考え方はすぐれています。




妊娠には、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』力が必要です。これは、全身の生命力とも直結し、西洋医学的な判断ではわかりにくい部分です。

排卵はあります、精子も状態がよいです、内膜の厚さも問題がありません。でも妊娠できませんというときには、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが出来なくなっている場合があります。東洋医学的な側面から情報をとってみましょう。どうしたら、『妊娠に致る一連のシステム』を上手く働くように出来るのか、ヒントが得られるはずです。






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