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その後の経過1

論治  6/11



現時点での左肩峰付近の局所の痛みだけを考えれば、瘀血とみることが出来ます。しかしながら、生命力が損なわれた後に出ている瘀血ですので、 直接的に邪を払うことは、難しいのではないかと考えます。

また、肩の関節は瘀血と思われるような痛みですが、他の関節はそこまで の痛みというよりも、重だるい痛みの上、関節が変形し機能障害を起こしていま す。形ちが変わるということは、その局所が気血によって充分に養われていない事 をしめしているのではないか と思われます。

現時点では、湿の影響をうけやすく、内湿の存在を思わせます。しかしながら、 脾胃の状態は、便通食事などをみても、割合としっかりし続けていることがわかり ます。このことは、脾気自体が衰えたためによる湿痰ではなく、肝気鬱結により気 機の疏通がなされなかったための、湿痰の生成ではないかと思われます。







本症例の第一に必要なことは、腎気をたてることだと思われます。腎気の支えを、 精神的なストレスから、閉経から、年齢の衰えから失ったことにより、症状が悪化 していっています。まず腎気を高めることがポイントかと思われます。

次に並行しておこないたいのが、肝気鬱結状態の緩和です。肝気の暢びやかなる疏 通が、生命力を高めるためにも必須だと思われます。

痺証の場合、風寒湿の外邪の存在が重要です。本症例の場合、痛みが移動するこ と、湿に弱いことなど、現時点での、内風、内湿は考えられますが、経過が長く、 思い当たる外邪との闘争がないことより、本症例では、直接的に外邪の事を考える よりも、裏をたてることにより、内湿、内風を取り除いていくと考えています。







証:腎虚、肝気鬱結。
治則:疏肝理気、益気補腎




☆その後の経過1☆


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