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弁証

弁病  4/6



弁病とは、主として症状から考えて、歴代の医療家がどのようにその症状を治療してきたかを、考え臨みみることによって、弁証を建てる際の参考資料とするもので す。






主訴:ふらつき(ふわふわ、フラフラ感)、動悸、頻脉(12年8月より)他に、疲れやすい、少し動くと息が切れる、背中や首のこりが気になる。

以上の主訴と、その関連症状から考える弁病として

  1. 頭暈
  2. 少気
  3. 易疲労
  4. 肩頚部痛
  5. 少食

主訴と関連するかどうか、不明の症状として、睡眠が深くないこと(多夢かどうか は不明)

主訴と関連しない症状ー月経の病理症状。

主訴の発症の一年前の同月に、主訴の症状は出ないものの、非常に大きな身体の不調を引き起こしている。続く、主訴の発症、憎悪も8月である。






夏気になると、心身ともに疲労し、少気となったり、食欲不振、不食となるという素体が候われる。また肉体的にハードな仕事となると、(不食によるもの?)体重も減少している。これより、素体の問題が大きく考えられ、これにより、明確な内傷病であると考えられる。また、虚損病とその随伴症状としての頭暈ではないかとも考えられる。

主訴の、ふわふわフラフラ感は、ぼーっとなる気の遠くなるような感じであり、な にかにつかまっていなければならないような感じである、回転性のめまいではな い。

体重の減少は、気の虚損が血にまで及んだものであるので重要。しかし、その気の 虚損が不食によって生じたものと考えられるので、これは脾胃の虚損を証明してい る。このことは、疲労という腎虚から及んだものか、肝気犯胃から及んだものかの 鑑別が必要。

以上の観点から、弁病として重要なものは、1、頭暈、2、少気、3易疲労。とい うことになる。これらの問題と脾胃の問題を関連に考察していくこととなろう。









1、頭暈


《中医症状鑑別診断学》によると、頭暈の原因として、1、風火上擾、2、陰虚陽 亢、3、心脾血虚、4、中気不足、5、腎精不足、6、痰濁中阻があげられてい る。

1、2、は、紅舌が主たる外証としてみられなければならないが、それがないこと により、除外される。

6、は、膩苔が見られなければならないので(否定される)。しかし素体としての 脾胃の虚があることから考えて、この痰濁がさらに中阻しているという状況は、記 憶しておくに値すると思われる。ちなみに、推薦処方は温胆湯加黄連黄ごん。しか し、この痰濁中阻は、痰濁が中心であり、全身状況から見ると、虚が中心にみえ る。この鑑別が大切となろう。

5、は、付随症状として腰膝の弱り、二便の異常がみられなければならないが、そ れがないことから、これも除外されると思われる。

問題は、3、心脾血虚と、4、中気不足である。そうほうともに、付随症状および 病因である労力過度は、この症例に一致する。推薦処方は3の心脾血虚には帰脾 湯、4の中気不足には補中益気湯である。




2、少気


《中医症状鑑別診断学》によると、少気の原因として、1、熱邪が気陰を傷ったた めにおこる少気2、脾気虚、3、心気虚4、肺気虚があげられている。

久病であること、熱病の既往がないことから、1、は除外されるので、2、3、4 の疑いが残る。頭暈症状として、心気虚には、心神恍惚があげられていることに注 意する。




3、易疲労


《中医症状鑑別診断学》には、疲乏として、記載があるが、これは、心身ともに疲 れ切って動けないほどの症状を述べているものなので、この症例にはあたらない。 この患者さんの場合は、気虚の類として把えていいのではないだろうか。




☆弁証☆


.....ふらつき弁証論治のはじめに戻ります........




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