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ご本人への提言

病因病理・弁証  6/7


病因病理

本症例の主訴は緊張感である。

子供のころから続く症状であり、張る感じが強くなり精神的に止まる感じまでい くということである。

この緊張感という主訴は肝気の高ぶりを思わせるものであり、精神的に止まるということは、肝気の欝結が心をつき、動きがたくなっている状 態の可能性が考えられる。これが子供のころから続いているということはそこま で気を高ぶらせて集中してしまうことが、ご本人のありかたなのだろう。

舌の顫え、脉の左関上の弦なども、肝気の高ぶりそして肝風の可能性が濃い。
心兪の実をあわせると、肝気が心をついている可能性も考えられるし、心胆の子 午の表裏のあらわれとして肝気の高ぶりのひとつとしても考えられる。太衝の実 も肝気鬱結のひとつとして考えることができる。背部経穴の肺兪から心兪に掛け ての盛り上がりも上焦の気の欝滞を示すもののひとつの可能性がある。

脾胃の状態はご本人の意識的なところもあり、よい状態を保っている。
便通が毎日あるも形情がいっていしてこないのは肝欝の可能性が濃いと考えられ る。

左側のみ肝兪から胃兪に掛けての盛り上がりとその下の三焦兪腎兪の虚というの は、三焦兪腎兪の虚をひっぱりあげるための実と肝兪そのものの実の可能性が考 えられる。

この下焦の虚は、小便の状態が明確に腎虚をあらわしているのと符合している。
翌日までの疲労感や夜間排尿がここ4,5年おこるという明確な腎虚の症状であ る。



弁証

仕事の量よりも内容がきつくなることにより、緊張感が強くなるということは、 本症例の症状は腎虚による肝欝というよりも、ご本人自身のあり方として、 精神的な緊張感を強く持つ肝欝状態をひきおこしているものと考えられる。

それがこのところ、辛いと思う状態にまでなるのは、ここ4,5年の明確な腎虚 によるものと思われる。肝気を張らせるには土台である腎気が非常に重要なので ある。緊張感をもつのはこの方のありようなので、緊張感をもっても辛くない状 態を作る必要があると思われる。

強い緊張感には肝気鬱結を晴らしていく事

そして平素には土台である腎気を養っていくことであろう。

土台のない肝気の張りは、舌の状態に多少見われているように内風の可能性を 強く持つものである。内風の発作をおこさないためにも腎気の養いは必須であろ う。

肝気鬱結、腎虚

疏肝理気、益気補腎




☆ご本人への提言☆





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