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患者さんへの提言

論治  5/6


本症例の場合、腎気の弱りによる流れと、肝気の横逆、脾気の虧損からと 考えられる問題点が混在しています。

腎気の弱りが明瞭に出ているのは、27歳の時の一人目出産断乳後太ってしまったということから 考えられます。出産による腎気の弱りにより、中心に向かう力を失ったため、太ってしまった。
また、このころ同じく出現している生理前の情緒不安が顕著に出るのも、腎気の弱りがあり、 土台がしっかりしないための肝気の暴走ではないかと考えられます。

この問題が解決しないまま、双子の妊娠となってしまったため、より腎気が虚損され 土台の不安定さをだすことになったと考えられます。







出産前から、ご自身の精神的なありようや、不規則な生活で、肝気が横逆したために脾気を いためてしまい、胃の痛みや急性胃炎などを発症してしまっています。

このような脾気を肝気(ご自身の気持ち)が横逆するタイプであるという素体の上に、腎気が弱っていったため かなり複雑な病態になってしまっています。

双子出産というさらなる腎気の虚損の上に、脾気がより低下し、食生活が乱れたため、脾気が心気 を養えていないのではないかとおもわれるような欝的な状態になっています。

ただ、この脾気の問題は、もともとの脾気の虚損というよりも、ストレスなどにより肝気犯脾的におこったものであり、 ご自身が楽しく感じる占筮などの勉強に入ることにより解決しています。これは本症例の心脾の問題は、ご自身の精神的な ありようが大きく作用する問題であることの可能性をしめしていると考えられます。







ストレスによる横逆がなくなっても、回復されない腎気のため、本年に入ってから、次々といろいろな 症状を出し始めています。これらは腎気の弱りによりおこったり、土台を失った肝気が暴走しているためと考えられます。

また、暴走する肝気のため、脾気も弱りを見せ始めています。

内熱の可能性を示すものがでていたり、督脉の状態が触診上からもかなり虚損が明瞭になっています。

今回の主訴である肩の痛みは、腎気の弱りの上に、徹夜や気を入れての仕事などの肝気のきつい高ぶりのために 発症した腎虚肝欝の病態であると思われます。

早急な腎気の回復が必要でしょう。







腎虚証

益気補腎




☆患者さんへの提言☆





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