病歴とは、素体の状況から発症、その後の症状の経過について、時系列にしたがって記録していくものです。
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四診

病歴  2/6


出生児の体重3100グラムであり、正常分娩で生まれる。 3才まではまるまると太って健康。しかしその後の 幼少時より、家庭の事情などによるストレスなどにより、肝気反胃の状態が繰返し 続いたために、脾胃の状態が悪いままに成長している。

腎気の器も十分に養われず、肝の陰陽である、肝の陽気や肝血もうまく育っていない






幼少時より、寝つきが悪く、眠りが浅いということから、気の治まりが悪い、いわゆる肝の蔵血作用が弱いのではないかと予想される。また、ここでは、安易に興奮状態やヒステリーにおちいるといった、心気の弱り、あるいは、精神的な不安定がないようであるということも、肝の蔵血作用を問題にすべきであるという結論が導き出される。

(注*睡眠の問題があるばあい、通常、気の肝への納まりの問題が中心となります。肝が器として陰陽が両方とも十分に育っているという上に、肝の陰気不足だけがあった場合は、睡眠の問題があり、同時に、陰気が少ないために、陽が浮くためヒステリーや興奮状態が考えられます。本症例の場合、陰気(肝血)不足が明瞭なのに、そういったヒステリー状態がないということは、陽気さえも不足の状態であるという事をしめしている珍しいケースであると言うことが出来ると思います)




【発症状況】平成11年、8月。22才。


勤務の傍ら、専門学校の学生となり多忙の上に、家の問題で非常に疲れて夏ばてになり、息がきれ、食べようと思っても食べられない食欲不振となる。○○病院にて、自律神経失調症ということで、入院、薬剤による治療。(平成12年4月まで)体重が50キロが42キロに。その後48キロまで回復)



主訴であるふらふら感が発症するこの前年の8月、精神的に大きなストレスや肉体 的な大きな疲労をきっかけとして、病院に入院、自律神経失調症としての治療を受 ける。

このとき、少気(息切れ)をともなったということより、肺気、あるいは心気の消 耗も予想される。素体としての少気が不明だが、幼少時の状態はどうであったか、 調査のいるところ。

また、不食を呈したということから、消耗の焦点が、素体として弱かった脾胃を直 撃したものではないかと、予想される。

このとき、一気に体重の減少まで至ったということより、その気の消耗が、血まで 深く及んでいることが予想される。ここは気血弁証として、その病態の深さを考え ています。




【小康状態】平成12年4月までの入院と薬物治療。23才。


入院は、一ヶ月、薬物は4月まで使用



体重の回復をみたことにより、入院による静養や薬によって、気血が回復し、脾胃の状態がある程度よくなったものと考えられる。




【主訴の発症】平成12年、8月。23才。


肉体的な無理、精神的な無理などはないのに、主訴が発症。本人は病院の薬をやめたからと考えている。

主訴である、ふらつき(ふわふわ、フラフラ感)、動悸、頻脉の発生。




【増悪】平成13年2月。24才。


勤務が通常よりもハードな仕事(もともとの職種であるが、通常のお勤めよりはハードである勤務)に移行することにより、疲労、食欲減退?などにより、48キロあった体重が44キロに減少。




【主訴の増悪】平成13年8月。24才。


仕事の後、疲れたままお稽古に。非常に疲れて、翌日、強いフラフラ感が出現勤め先を早退。以来、以前からあったよりも、強いフラフラ感に悩まされる。より憎悪した主訴の出現。



主訴が続くなか、疲労により、主訴が憎悪し出現。主訴の出現も8月、また急激な 体重減少を伴った肉体の困窮も8月と、8月という、熱さに対して、非常に影響を 受けることが候われる。

これは、汗をかくことにより、肺気が減少し、少気となることや、熱さによって、 脾胃が弱ることなどが、直接的に病因として影響するものと考えられる。また夏気 特有の飲食不節も疑われるところである。

これらは素体が、脾胃の弱りなどを強く持っていることを示唆し、また、発汗を伴 う季節の発症ということで、肺気の弱さも示唆している。つまり全身の気虚による 症状の発症、増悪なのではないかと考えられる。




【現在に至る】平成13年11月。24歳



☆四診☆


.....ふらつき弁証論治のはじめに戻ります........




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